カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第29回

清ちゃんのコレクション(その6)キティ自転車



 自転車を趣味にしている人は他の趣味をもっている事が多い。カメラやオーディオ等のメカニックなもの、ハイキングや水泳等のスポーツ的なもの、コレクターもいる。実は集めようと思って集めたわけではないが、キティコレクションがある。元来、猫好きというのもあったが、気がついてみれば身の回り、たくさんのキティちゃんがある。いつからと言われると、いつと答えることはできないが誕生した74年だか、76年だか頃からである。考えれば相当の年月たっている。



 もちろん、そのことを知っている友人、知人からのもらいものも多い。これは自転車店をやっている人からの贈り物である。どこかの展示会に行ったら、いろいろな部品があったということで鍵やライトを送ってきてくれた。キティ自転車もBSから出ていたが、幼児車だけであり、大人用がなかった。それがしばらく前に24インチ、26インチと発売された。今は廃版になっているが、その時のものである。これにもらった部品をとりつけている。スーパー等の駐輪場に停めていると、子供が触っている事も多い。



 何でキティちゃんが好きなの?と聞かれることがよくある。理由は特にない。何で自転車が好きなのと同じである。ただ、30年もの間、日本でこれまで愛されてきたキャラクターも多くはない。存命した理由の一つには無表情というのもあると思う。海外のキャラクターは動きがある。ミッキーマウスやスヌーピーには動きがある。これは海外文化と日本文化の違いでもある。彫刻一つ、海外では動きの一部分を表現したものが多い。キリストの磔等がいい例である。苦痛にみちた表情や筋肉の動き、日本では、その点、仁王像は別にして、多くの仏像は穏和で無表情のものが多い。



 庭園にしても、海外では噴水等に見られるように水を自然に逆らって作っているが、日本ではいかに自然に流していけるかを探求している。ここが文化の違い、民族性の違いと思われる。いやぁ、キティちゃんがこんな文化論に発展していくとはねぇ・・・

第30回へ続く...

目次

清ちゃんへのお便りをお待ちいたしております。