カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第235回

清ちゃんのつぶやき(その188)旅行計画



 前回で日本一周のことを書いたら、これを読んでいる方や知人からいくつかのメールをもらった。いつ頃行く予定なのか?どのくらいの期間旅行するつもりか?どんな自転車を作るつもりなのか?等である。いつ頃というのは未定である。数年後としか言いようがない。ただ、季節は春か秋に出発、期間は3カ月から4カ月くらい、場合によっては半年くらいになるだろうか?どこをどう回るか決めないと期間は特定できないし、時には計画のルートとは違ったルートを通ることだってある。あまりきちんとルートを決めたりすると現地に行って快適な道や穴場の温泉を教えてもらった時に困る。仕事での出張旅行ならともかく、自転車で走る時くらいは自由に行きたい所に行きたいものである。



 いずれにしても雪の中は走りたくない。4月か5月に出るとすれば北海道に6月頃、うまい具合に梅雨の時期を避けることができる。北海道には梅雨がないので快適に走れるはずである。7月になれば富良野辺りのラベンダー畑の中を走ることだってできる。8月の暑い盛りに北海道というのも悪くない。同じ気温でも本土とは湿度が違う。実は北海道、自転車で走った事がない。他の地域は何らかの大会や休暇の時に断片的にではあるが走ったことがある。



 北海道には野天の温泉も数か所点在しており楽しみでもある。数年後、どうなっているのかは分からないけれど東北地方にもいい温泉がたくさんある。青森、岩手、秋田に宮城、福島、いろんな所を訪ねて行きたい。昔みたいに若さに任せて一日に100キロメートル以上走るというような事はやめて、のんびりとその半分くらいの距離を目標に走ってみたい。前輪の向くまま、気の向くまま、そんなスタイルの旅を考えている。



 自転車の方だが、メールでは私がどんな自転車を作ろうとしているのか興味を持っている人が数人いる。前にも書いたと思うが、トラブルが起こりにくいパーツを多用し、何か途中でトラブルが起きても何とか応急修理ができるような汎用性のあるものでまとめていくつもりでいる。間違っても650Bリム・タイヤ、ユーレーのアルビーやサンプレ・プレスティージ等は使わない。一番考えるのはトランスミッション系である。今はトラブルが少なくなってきたとは言え、10速は避けたい。長旅でのチェンや歯の耐久性に今一つ信頼がおけない。8速辺りが一番無難かもしれないが、なかなかこれといったものがない。コレクションにもあるのだが、使っていいものかどうか迷う部分もある。



 ブレーキなども迷うところがある。カンチブレーキでもいいのだが、今はVブレーキの方が出回っているし、制動力も高い。カンチブレーキだと、部品点数も増える。それでも横から引くといった外観上の見栄えには何となく違和感を覚えるのも確かである。ブレーキレバーも昔の8速カンパのエルゴレバーはある。手元変速、インデックスも魅力的ではある。ただ、ごつい。大きすぎる。別にインデックスでなくとも不自由はしないし、リヤスプロケットもカンパにしないといけない。これでは汎用性はゼロである。そんな事を時折考えていてなかなかこれといった仕様が思い浮かばない。



 さて、やっとと言うか、春需も落ち着きを取り戻した。これまで相談にと訪れた方々にはご迷惑をおかけしたが、これからの時期、充分な時間をとっていろんな相談にのれると思う。改造や新しい自転車に対しての話、ご来店してもらえれば納得のいくまで話ができる時間がとれると思う。これからゴールデンウィークも控えている。寒さもやっと一段落してきた。自転車に乗るにはいい季節がやってきました。



第236回へ続く...

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