カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第227回

清ちゃんのつぶやき(その180)バッグ



 昨年暮れ、ある人にカンパニョロのロゴが入った袋をあげるという約束をしていた。ところがこれがなかなか見つからない。押入れの手前にあるはずの箱に入れておいたつもりなのだが違うものが入っていた。押入れ探索も寒い時にはなかなか億劫で、先週少し暖かくなった時にちょっと捜してみた。肝心のものは見つからなかったが、昔使っていた輪行袋やトーエイのマークが入ったサイドバッグが出てきた。



 いずれも帆布製で今のものに比べると重量はある。輪行袋にはスポーツマンのロゴがある。城東輪業製である。本当に長年使っていた。他にもナイロン製の輪行袋もいくつか持っているが、軽量でいいのだが、やはり帆布製の方が丈夫である。大き目なので、ツーリング時にはバッグなども一緒に放り込んでおく事もできたので重宝していた。いろんな所に行ったために、使い込んだ感じは否めない。サドル下に取り付けるバンドは皮製である。



 対して、トーエイのバッグの方は1,2回しか使った記憶がないので新品同様である。カーキ色のサイドバッグは今見るとなかなかレトロ感があっていい具合である。フロント用で左右のペアになっている。トーエイのツーリズム購入時に買ったものと記憶する。当たり前だが、キャリアのサイド枠にぴったり合うような寸法になっている。



 今のものとは違って取付方法や蓋の開け閉めは簡単ではない。樹脂製のバックルも付いていないし、厚みもある。ただ、ナイロン製のように滑って緩むような事はない。今のベルトはナイロン製でも意外と滑らないようにできているものの、フロントバックのようにキャリアの上に乗せるような形式だとあまり関係ないが、サイドバックのようにぶら下げる方式のものにはちょっと考えることがある。



 ベルトそのものはいいのだが、日の形をした樹脂製の環の耐久性がどのくらいあるのかが分からない。長距離、長期間の旅では常に振動が加わる。皮製は切れる事があるし、樹脂等の高分子素材というのはいきなり割れたりするので個人的にはあまり好きではない。バックの蓋を止めるバックルなどは割れた場合、紐で縛れば済むが、キャリア取付ベルト用バックルは金属製に交換したりしている。なんたって、旅先でトラブルがあるというのは本当にいやである。皮製の時はスペアのベルトを数本持っていた。



 普段、いろんなメーカーの部品・用品カタログを眺めるのが好きである。特にバッグ類は関心を持って見ている。最近はロード系の自転車が増えたせいか様々な種類のサドルバッグが出ている。ツーリング用のフロントやバニアバッグもこのところ少し増えてきているし、新しい軽量バッグやレトロ調のものも出てきている。見ているだけでも楽しくなる。



 楽しくなるのには理由がある。見ているだけで夢が膨らんでいく。このバッグとこのバッグを使ったらどんな旅ができるとか想像できる。何を入れてどこに行こうかな等と想像するだけでわくわくする。バッグには荷物だけでなく、夢を詰め込むことができる。



第228回へ続く...

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