カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第95回

清ちゃんのつぶやき(その79)サングラス



 暑い夏の日差しの中を走っているとサングラスが役にたつ。長い間走っていると目が疲れる。目が疲れると体全体が疲れてくるし、ちゃんとした運転もできなくなってくる。そんな意味では目を守る事は重要である。



 自転車用として、初めて世に出たのがオークレー(今はオークリー表示)のアイシェードである。当時、レースシーンでフィル・アンダーソン(皆、知らないだろうなぁ)がかけていて欲しくなった。それまでも時々はサングラスをかけていたが、ガラスレンズ、メタルフレームで重量があり、下を向いた時などにずれてくるような事がしばしばあった。



 スポーツ用、自転車用として出たオークレーは今、考えると画期的なものだった。フィル・アンダーソンを見て、欲しくなり、早速、横尾双輪館に行ったがなかった。注文をして帰る。後日、電話があり、すぐに買いに行った。パッケージが透明で新鮮に感じた記憶がある。今、見るとゴーグルみたいな感じである。汗が入らないためと内側にスポンジが張り付けてあったが、一年足らずで、このスポンジがぼろぼろになって、逆に目に入るようになった。スペアはついているが少し面倒だった。



 オークレーの後、すぐにルディプロジェクトもサングラスを出す。オークレーがアメリカだったのに対し、ヨーロピアンデザインである。こちらは普通のサングラスの形をしていたが、これにも細い汗止めパッドが貼り付けられるようになっていた。オークレーの方は普段かけるには気恥ずかしいものだったが、ルディプロジェクトの方は普段の街歩きでも違和感はなかった。ただ、買って一ヶ月もしない内にクルマのダッジュボードの上に置いていたら熱で変形し、使いものにならなくなった。



 レースを見ていても、皆、サングラスをかけているせいで表情が見えなくなったのは残念であるが、これも世の流れである。疲れている事をライバルに見られない効果もある。



 さて、皆さんがサングラスを選ぶ際、価格には気をつけてほしい。量販店で売っているような廉価ものは避けた方がいい。やはり、ちゃんとしたメーカーで最低でも5000円くらいするものを選んでもらいたい。と言うのも、レンズが歪んでいないものが必要だからである。プラスチックレンズの命は金型である。いかにレンズを歪ませないかはこの金型で決まる。レンズが悪いと逆に目が疲れてくる。あとはデザインで選んでもらえれば充分である。



 それにしても、夜、会社帰りに白川添いを走っていると、やたら虫が多く、目に入る。こんな時も透明レンズのものは助かる。さあ、暑い夏も頑張って走りぬきましょう。

第96回へ続く...

目次

清ちゃんへのお便りをお待ちいたしております。