カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第39回

清ちゃんのつぶやき(その30)夏(1)



 梅雨である。雨の日に乗れないのもいやだが、梅雨があけると夏である。熊本の夏はとにかく暑い!鹿児島あたりの方が気温が低い日も多い。盆地でもないのに・・・等と思うのだが、現実に暑い。暑い時はどうするか?私の場合、逆療法で、自転車を引っぱり出す。空気を入れるだけで汗びっしょりだが、走り始めるとそれなりに快適である。ヘルメットではなくキャップである。ひさしがついてるとまぶしい夏の日差しにも効果的だし、上からの日差しの場合、前後を逆にして、うなじにひさしをもってくる。行き先は当然、少しでも涼しい山である。



 俵山方面に行く場合、第二空港線は通らない。益城の木山を通り、杉堂から西原村に向かう道をよく使う。途中、木陰で休憩するが、ここら辺りの人の親切なこと!ジャージやソックスを脱ぎ、ボトルの水をかぶっていると、車が止まってくれる。「大丈夫?」、「いえいえ、休憩しているだけです」こんな会話を20分くらいの休憩中、2,3度しなければいけない。一度通り過ぎた車が引き返してくる事もある。冷えたトマトをもらった事もある。



 街中は暑くても西原村まで来ると、多少、違う。お池さんでボトルの水を補給して、上りにかかるが、ここの水、夏でもボトルの表面には水滴がつく。それくらい冷たい。タオルを濡らして、体を拭くと元気が出てくる。それからはひたすら上りであるが、皆さん、トンネルは通っておられるのだろうか?開通した頃、一度走ったが、トンネルの中での上りは何か感覚が狂ってくる。それ以来、少しきついが、旧道の方を走っている。駐車場近くの木陰で休憩。夏の真っ盛りでも涼しさを感じることができる。



 熊本では阿蘇方面だけではなく、山都町方面、菊池、小国方面の山々が近くにある。夏でも木陰はひんやりとした風を受けることができる。すばらしい環境だと思う。自分自身でいろいろな夏のコースを開拓していくのも楽しいものである。



 夏の暑さの中、走り終わってシャワーを浴び、少し横になるときの、何とも言えない爽快感は表現しがたい。夕方のなま温かい風が快適に思えるから不思議である。この爽快感、酷暑の中、自転車で走った人でないと味わうことのできないものである。

第40回へ続く...

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