カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第186回

清ちゃんのつぶやき(その145)空気圧



 最近、気になっていることがある。それは空気圧のことである。来店される方の中もどのくらい入れればいいの?と質問される。初めてのロードで細いタイヤ、たくさん入れると爆発するのではないかという不安もあると思う。ところが入門書等を読んだりしていると空気圧は高めに入れておくように書いてある。高めの空気圧を入れるためにはメーターの付いたフロアポンプが便利ですとも書いてある。そこで店に来ての購入なのだが、さて、皆さんはどのくらい入れていますか?



 適正空気圧は使うタイヤの種類や乗る人の体重、それに路面状況によって変わる。タイヤの種類とは大きく言えばタイヤの太さとでも言える。「細いタイヤ程、空気圧は高くなる」というのが原則である。同じ人が乗るとして、700Cでも35位のものだとツーリング用と考えて低め、28だとそれより少し高め、23だともう少し高め、トラック競技に使うような19だと本当に高めに入れる事になる。



 乗る人の体重や技術・体力、それに目的によっても空気圧は変化していく。分かりやすく言えば同じ自転車に乗っていても、体重50sの人より体重70sの人の方が高めに入れる必要がある。また同じ人が、同じ自転車に乗るとしても走るコース・路面状況によって空気圧は変えていかねばならない。



 ロードレースの場合、一般道を使う場合と伊豆や群馬のサーキットを使う場合がある。サーキットの場合だと路面状態はいい。同じアスファルトでも凹凸は一般道に比べれば少ない。この時には空気圧は高めでも構わない。たた、一般道は路面が荒れている。この時、空気圧が高めだと跳ねてしまう。跳ねるとその瞬間、タイヤと路面が離れる。そうすると踏んだ力がタイヤを介して路面に伝わらなくなってしまう。力のロスである。また、路面からの振動を受けて逆に疲れてしまう場合もある。 



 大方の人が、空気圧が高いと接地面積が少なく、路面抵抗も減る。だから高めに入れた方が早く、楽に走れるのではないかと信じ込んでいる。実際、来店される多くの方が、意外と高めに入れ過ぎているケースも少なくない。出かける時にはフロアポンプで高めに入れる。走り始めると少し高めかなと思う瞬間を感じ取る時がある。その場合には少し空気を抜けばいい。そのために仏バルブや米バルブは調整できるようにできている。



 タイヤには必ず推奨空気圧が表示してある。ただ゛、これがややこしい。P(パスカル)やB(バール)、それにPSI(パー・スクエア・インチ:1平方インチあたりに何ポンド)やkg-cm2(キログラム・パー・平方センチ:1平方センチあたりに何キログラム)と何種類も書いてある。ここでは分かりやすく、数値の少ないバール(気圧)で説明する。ただ、タイヤの表示、最近、妙に高めである。700×23Cでタイヤによっては8気圧から11気圧と表示しているものもある。はっきり言って高すぎる。体重50s台の人が10気圧も入れると、とてもじゃないが跳ねて走れたものではない。あくまでも参考値と考えて、自分に合った空気圧というのを試してみる事が重要なのである。



 同じコースを今日は7気圧で、明日は7.5気圧でというように、ある程度の範囲内でいろいろ試行錯誤する内に自分に合った空気圧というものを探し出せるようになる。タイヤは自転車の機能である止まる、曲がる、走るといった性能をコントロールする大切な部品である。それに加え、疲労軽減といった役目をも担う。それを早く探し出せれば本当に早く、楽に走る事ができるようになる。



第187回へ続く...

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