カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第141回

清ちゃんのつぶやき(その108)修理



 カガワの自転車では一般車の販売が多くの割合を占める。そのため、修理も多い。近年、自転車屋さんも高齢化のためか廃業するところも増え、カガワ以外で購入した自転車の修理も多い。ホームセンターやインターネットで購入した自転車の修理も持ち込まれる。一般車の場合、乗り方を知らないために起きる修理が多数ある。先ずは空気圧、圧が低いまま歩道等の段差でスピードも落とさず走行し、パンクとかいったものは日常茶飯事である。



 その他にも変速調整、ブレーキ調整、スポーク折れ、異音等、とにかく様々な修理がある。中にはどうしようもない修理依頼もある。廉価ママチャリでブレーキ音が鳴ると言われても、そこはドラムブレーキ、構造上音鳴りは仕方ないのであるが、分かってもらえない。自転車を買って2日目なのにパンクしたとか言われても、画鋲でも刺さっていれば別だが、そうでないとなかなか納得してもらえない。刺さった跡を見せても不良品ではないかと逆に疑われる時もある。このような事があるためにプロショップなどでは一般車の修理を断るところもある。



 正直、この自転車で修理をしてよいのだろうか?と思われるものもある。長年、手入れもしていない自転車でスポークが折れた、それも4,5本である。それだけ交換しても、すぐに他のスポークも折れることは明白である。長年の使用により金属疲労があり、ストレスが溜まっている。本当は全スポークを一度に換えた方がいい。それを説明してもなかなか納得してもらえない。このような自転車はスポークだけでなく、リムやハブまでも傷んでいることがほとんどである。それでは車輪ごと交換すれば終わりかと言うとそうではない。車輪以外の部分も傷んでいるのでその他の部分が次に壊れてくる。相互のバランスというのも考慮しなければならない。



 さて、「修理」とはいったい何か?「本来の機能を発揮できるように修復する事」である。修理は基本的に3つに分けることができる。@調整、A交換それにB応急処理である。調整はブレーキやディレーラーがうまく機能しなくなった時にワイヤーの張りをいじって機能するようにすることである。交換は壊れたり、消耗して機能しなくなった部品を交換して修復することである。応急処置とは何か?身近な例をあげればパンク修理である。パンク修理のどこが応急処置なのかと考えられる方もおられるかと思う。



 チューブに穴があき、そこから空気が漏れ、そこにパッチゴムを張る。それで終わりではないか、それで機能を取り戻すではないかという疑問が起こるのも無理からぬことである。ただ、ちょっと考えてほしい。パッチゴムはチューブの材質とは違う。接着に使う糊だって永遠にもつわけではない。チューブを交換するのが本来の姿である。このことは自動車やオートバイ関係の修理をやっている人たちに共通した考えである。実際、その様な仕事に携わっている方が来店されると最初から、チューブを交換してくれと言われる場合が多い。



 皆さんも自分で修理される機会が多いと思う。修理には技術だけでなく、知識や道具(工具)の3点が必要になる。知識とは自転車や部品の構造や機構を理解していることであり、それを直すのが技術である。それに道具もその修理に必要なものを使いこなさねばならない。何か不具合が起こった場合に端的にそれを見つけ出して処理する、それが修理の基本である。先の3点以外に必要なものと言えば、それは経験かな?

第142回へ続く...

目次

清ちゃんへのお便りをお待ちいたしております。