カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第60回

清ちゃんのつぶやき(その48)耐久性



 20年前の自転車を触っていると、今の自転車がどこまでもつのだろうかという事を考える。6段のフリーの歯を見たあとに10段の歯を見ると頼りなく見える。チェンだってそうである。確かに材質や焼入方法等の改良はあり、強度は確保してある。それは分かっているが、どの程度もつのだろうか?カーボンフォークの耐用年数なんてどのくらいを想定されているのだろう。



 工業製品の耐用年数は短くなってきているのかどうか?もちろんその使い方やメンテナンス次第で大きく変わってくる。クルマや電化製品なんて、昔より故障がなくなってきている。ただ、一度故障するとおしまいというケースも多い。ただ、主に室内で使う電化製品や定期点検を義務付けされているクルマ等と自転車を単純に比較することはできない。



 クルマや自転車には消耗品というものがある。一般の人でも気がつく点ではタイヤやブレーキシュー等のゴム類である。タイヤは種類によって変わるが、スポーツ車の場合、2000kmから8000km位もつように作ってある。さらにチューブはそれよりはもつように作ってある。ただ、あくまでも、空気圧等の管理をちゃんとしていてという条件である。一般の自転車ではタイヤとチューブをセットにしている場合が多いが、スポーツ車の場合は別々に販売されているのはそんな理由による。消耗品だけは定期的に交換しておいた方が無難である。



 それにしても、使い方とメンテナンスで自転車の寿命は大きく変わってくる。いい例が、高校生の自転車である。熊本は学生の自転車通学が多い。そして、年に一度、点検がある。春の時期、同じ自転車を購入、一年後、点検に持ち込まれてくるが、片方は新車同様、片方はスクラップに近いといった事もよくある。通学距離も同じくらい、使う日数も同じくらいというのにである。



 もし、今、乗っている自転車を長く乗り続けたいと思うのであれば、常に掃除くらいはやっておくべきである。それだけでも大きく違ってくる。悪いところがあれば掃除している時に発見できるケースが多い。更に保管は雨風が直接当たらない所。室内保管がベストであるが、できないのであればシートくらいはかけておきたい。そして一番重要なことは異常があった時は、すぐに直しておくことである。おかしい、おかしいと思って乗り続けていても治るような事はない。



 自転車にも寿命はある。金属でも使っていれば、いずれは疲労破壊はする。永遠に乗り続けることはできない。その寿命をのばすのは手入れと使い方、そして自転車に対する愛情である。

第61回へ続く...

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